こんにちは
今回は長年複数の飲食店でアルバイトの経験がある私が、なぜ飲食店のバイトを副業としてやってはいけないかを話していきます。
この記事を見て頂ければ
- 飲食店でバイトをしても大丈夫な人の条件と特徴
- 飲食店でバイトをしない方がいい理由
- その代わりにするべきバイトや副業の選び方
についてわかると思いますので、参考になれば幸いです。
飲食店のアルバイトをやっても良い人の条件
まず先に、飲食店アルバイトをやっても大丈夫な人の条件を話していこうと思います。
ここで上げる条件にどれか当てはまる人であれば、飲食店でバイトをしても良いと思います。
逆に言うと、この条件に1つも当てはまらない人は飲食店のバイトはやめた方がいいです。
自分もお店や飲食店を運営したいのでそのノウハウを参考にしたい
自分んも将来飲食店を経営したいならとてもいいと思います。
実際に成功しているお店や会社のノウハウを学ぶことができます。
具体例を挙げると
- 食材の原価や発注管理方法の紹介を確認できる
- おいしい料理をスピーディーに作る方法
- 誰でも仕事ができるようにするためのマニュアルや指導方法
- 1日の売り上げと経費や単価についての詳細データが確認できる
- 1年を通しての売り上げや客層、来店員数の変化の傾向などがわかる。
- バイトや社員が何に不満を持って、何を理由に辞めていくのかがわかる。
等の事を知ることができます。
特に飲食業界は、アルバイトでも偉くなってくると、社員のような発注や経費の管理や、売り上げ等の詳細データを見て改善を指示や指導をするような仕事もやらせてもらえる(やらせられる・・)事が多いです。
それを利用して、お店の経営に必要なデータや数字の詳細をじっくりと確認することができるので、将来自分も飲食店をやっていきたい人にとっては、宝の山のようなデーターやノウハウを学ぶことができます。
バイト先の飲食店で社員を目指している
単純にそのバイト先のお店や会社で社員を目指しているなら良いと思います。
飲食業界は常に人手不足なので、多くの会社で学歴や年齢制限もほとんど必要なく社員になる事が出来ます。
その為のリサーチや下積みとして、アルバイトから始める人も多いです。
そのようの場合に当てはまるのであれば、飲食店でアルバイトするのもいいと思います。
本業で料理や飲食関係をやっており、他店の知識を盗みたい
たまに聞くのが
自分もすでにお店を持っていたり料理人として働いている人が、知識や経験の幅を広げるために敢えてチェーン店や自分の本業とは別ジャンルのお店で働くというものです。
この様に、他店から経験や知識を取り入れるための手段として、副業で飲食店アルバイトをするのも良いと思います。
飲食店での接客が大好きで、他の仕事をしたくない
かなり限定的な人だとは思いますが、何度かその様な例を聞いたことがあります。
元々は別の仕事をやっていたり、夢を追うようなことをしていたが、生活のためにやっていた筈の飲食店でのアルバイトが楽しくてその方向に進んだという人も中にはいます。
ただ単に「接客が好き」という人であれば、営業職の様に経験と実績がスキルにもなる仕事や単純に飲食店のバイトよりも高い時給や給料をもらえる仕事の選択肢もあると思うので、飲食店でのアルバイトは勧めません。
しかし、最初に話したように「飲食店での接客が好き」というような、飲食店限定でのやりがいや充実感を感じる人であれば、それが天職だと思いますので飲食店でアルバイトをするのもいいと思います。
なんだったら、社員になったり自分の店を目指すことも視野に入れてもいいんじゃないかと思います。
やってもいい理由のまとめ
これらの理由と例をまとめると
「将来自分も飲食業界で働いていきたい人」であれば、飲食店でのアルバイトをしてもいいと思います。
逆に言うとそれ以外の人には、飲食店での副業やアルバイトはお勧めしません。
飲食店アルバイトをしない方がいい理由
ここからは私の体験談を基にしながら、飲食店でのアルバイトをしないほうが良い理由を話していこうと思います。
客や従業員が荒れてると自分も荒れる
特にチェーン店や大衆向けの飲食店でありがちなのですが、普段の日常生活では中々関わらないようなキチガイの客もかなり多くいます。
一見普通そうに見える人でも、自分がカネを払う客の立場になることで、普段出さないような本性を店員にさらけだすことも理由の一つだと思います。
しかし、多くの飲食店ではそのような客にも注意しませんし、そのまま放置していることが多いです。
そうなってくると、どうしてもそんな奴らと接している店員の性格や心が歪んできます。
心が歪んでくると、従業員同士や特に新人への対応がパワハラまがいな悪いものになっていってしまいます。
その影響で、働く前はまともな綺麗な心を持っていた人間でも、クソ客や先輩従業員に悪影響を受けてしまい、大きなストレスを抱えたり心が歪んだりしてしまいます。
このように、負の感情の悪循環によって知らず識らずのうちに、自分自身を含めて働いてる人の人間性や心が歪んでします。
もし働くことになっても、クソ客への対応や従業員の人間性に違和感を感じたら、その店で働くのはすぐに辞めたほうが良いです。
もし働き続けると心が麻痺してきて、自分でも心や体がおかしくなっていることに気がつかなくなってしまいます。
ちなみにそのような環境で働き続けることによって、鬱や血尿などの体調になった過去の従業員の話もよく聞きました・・
飲食関係以外に使えるスキルがつかない
私も長年飲食店でバイトをしていましたが、飲食関係以外で使えるスキルは何も身につきませんした。
自分で飲食関係で起業したりするのであれば、役に立ちそうな知識やノウハウは身につきましたが、残念ながら、飲食業界以外の他社でアピールできるようなスキルや経歴は身につきませんでした。
他の業職で働いてわかったのですが、飲食業の従業員がやるような新人指導や労働方法をまともな会社でやると普通にパワハラです。
ついでにいうと、飲食店にありがちな根性論での問題解決や改善策は、まともな会社になればなるほどやりませんし、当然評価もされません。
飲食業の指導法や働き方を普通の基準にすると違法だったり無能だったりするので、考え方が毒されたあとに他業種に転職する場合は注意しましょう。
給料が低い
求人サイトで有名なチェーン店等を調べてもらえばわかると思いますが、そもそも業界的に薄利多売ですので、一部の金持ち向けや会員制等のお店以外は殆どの場合基本給が低いです。
殆どのチェーン点はコンビニよりは高いけど、それ以外の業職以外よりは低いです。
具体的にいうと、東京でも飲食店のバイトは基本時給が1050〜1100円程度が一般的です。
※一部例外として、渋谷や新橋・六本木などは場所の関係で同じチェーン店だとしても少し高めで1200円位はあります。それでも1200円ですが・・
東京の最低賃金が令和元年10月1日以降は時給1013円になりましたので、最低賃金より少し高い程度ですね・・
ちなみに同じ東京で考えると、コールセンターであればだいたいどこも1300〜1500円程度の時給はあります。
そう考えると、特別な理由がない限りは他の職場でバイトしたほうが遥かに給料がいい場合が多いです。
労働基準法が守られてない
多くの飲食店では労働環境や労働基準法的にムチャクチャです。
具体例を上げると
- 8時間労働以降の長時間残業代がつかない
- 給料が発生しない勤務時間前に朝礼や企業理念の唱和等の宗教的洗脳行事を行う
- 有給もつかない(厳密に言うとつかないと違法なので書類上ついてはいるが従業員には知らせない)
- アルバイトにも業務に関係する連絡が休日に頻繁に来る(しかも長電話・・)
- 他のスタッフが遅刻したら当然のように他のスタッフが残業する(しかも遅刻するのが店長や副店長)
- 会社都合での残業が非常に多い、当然25%アップ等の残業手当はつかない
- 給料計算が15分単位
等など、主に給料と勤務時間に関して非常に多く存在します。
当然これらはすべて違法です。
にもかかわらず、日本特有の「奴隷文化」と「みんな苦しいのだからお前も苦しめ文化」を象徴するような、このような職場が飲食業界には未だに多いです。
私の経験上、個人経営の店よりも中規模以上のチェーン店の方がこれらの特徴に当て嵌まります。
常に人不足の店だと、とんでもない人材が集まってくる
常に人で不足なこともあって、勤務時間とシフトの融通さえきけば誰でも採用するしかないため、基本的にどんな無能でも採用されます。
かなり厳しい言い方をすると、居るよりも居な方が良いようなトランブルメーカーや無能も入ってきます。
ここで重要なのが、使えるとか使えないとかが問題なのではなく、そのような人のせいで良くて金銭的損失、悪い場合は本人ではなく他人が怪我をします。
飲食店なので当然のように、包丁や箸・フォークのよう鋭利なものや火やガスやお湯のように高温のものがそこら中に存在します。
そんな環境の中、やる気のある無能な人がその才能を十分に発揮したら、とんでもないトラブル(事故やケガ)になるのは想像に難くないと思います。
まだ新人の頃は良いですが、そのような人が社員として役職のある立場になったら止められる人がほとんどいませんので、当然立場が下のこちらのほうがストレスや怪我に見舞われることになります。
もしこの様な環境になってしまったら、冗談ではなく本当にやばいので、身体的損傷を負う前にすぐに逃げましょう。
個人的におすすめな副業の選び方と時間の使い方
これまで、飲食店で働かない方がいい理由を話してきました。
そうはいっても中には
- 「近くで安定して給料がもらえる仕事が飲食店のバイトしかない」
- 「時間の都合が合う仕事が他にない」
- 「親や家族が他の仕事を許可してくれない」
等の理由から、飲食店でのアルバイト選ぶ人もいますが、それらの人も含めて飲食店でのアルバイトはお勧めしません。
ではどうすればいいのかと言いますと、個人的はスキルが身についたり、他の仕事にもつながるような事をやる方が良いと思います。
具体例を挙げると
- 敢えてバイトではなく、普通のバイトよりももっと良い給料の仕事をする為に資格勉強に時間を使う
- せどり・ライター・デザイン・動画や画像編集などのスキルや実績が積みあがる様な仕事をする。
- 即金性は無いが、ブログやYouTube等の地道に積み上げるような副業をする。
等の方が、将来的にも時間の使い方的にも良いと思います。
YouTubeやライターなどは元手を掛けずに始めることができます。せどりの場合は、最初は不用品処分から始めれば、最低限の資金を手に入れながらやり方やノウハウを学ぶこともできます。
即金性に関しても、例えばせどりなどは最低限のやり方さえ学べばアルバイト以上に稼げて時間の融通も利くので、即金性を求める人であっても飲食店アルバイト以外の方法を選択したほうが個人的にはいいと思います。
ただし中には、自分で何かを勉強したり下積みをするのが面倒くさいとか嫌だという人もいます。
しかしそのような人であるならば尚更、それなりに学ぶことが多かったり理不尽な目にあうことも多い飲食店でのアルバイトはお勧めしません。
スキルにならない仕事で働くにしてもどちらにしろ、もっとまともな環境や待遇の職場や仕事を選んだ方がいいと思います。
私の苦い経験が参考になれば幸いです