こんにちは
今回は2021年4月1日より楽天ゴールドカードの楽天市場におけるスーパーポイントアッププログラム(SPU)の特典が変更されるということで見ていこうと思います。
この記事では、楽天ゴールドカード利用時のSPU特典の変更内容と「なぜ楽天側は条件を変更したのか」を考察していきたいと思います。
楽天ゴールドカードSPU特典の変更内容
先に変更内容を見ていきます。
今回はあくまでもゴールドカードの内容変更ではなく、楽天市場におけるポイントプログラムの変更です。
公式にも、2021年4月1日楽天市場におけるSPU条件が変更されます。
というふうにあります。
その変更内容がゴールドカードにおける特典ポイントの廃止です。
具体的には下記になります。
- 変更内容:楽天ゴールドカードを利用した楽天市場でのポイント
- 変更前:楽天ゴールドカードを利用して楽天市場でお買い物すると、ポイント+4倍
- 変更後:楽天ゴールドカードを利用して楽天市場でお買い物すると、ポイント+2倍
それに合わせて、「毎月5と0のつく日は楽天市場でのお買い物が楽天ゴールドカードご利用でポイント7倍」キャンペーンも当然変更になります。
- 変更内容:毎月5と0のつく日に楽天ゴールドカードを利用した楽天市場でのポイント
- 変更前:通常ポイント(1倍)・SPU+4倍・カードキャンペーン(+2倍)合計7倍
- 変更後:通常ポイント(1倍)・SPU+2倍・カードキャンペーン(+2倍)合計5倍
というように、楽天ゴールドカードを使用しても楽天普通カードと同じポイント倍率になってしまいました。
ただしSPUにおけるポイント+4倍のシステムは残っている
ここで注目したいのが、今回の変更内容は
「楽天ゴールドカードのみ」であり
「楽天プレミアムカードについては変更しない」ということです。
ですので、楽天市場から上位カードを使用した場合のSPUにおけるポイント+4倍が完全に無くなるわけではないということです。
あくまでもゴールドカードが除外されただけで、楽天プレミアムカードを利用しているのであればSPUにおけるポイント+4倍が適応されます。
もしどうしてもSPUにおけるポイント+4倍が欲しいのであれば楽天プレミアムカードを利用するのも方法の一つです。
なぜ楽天ゴールドカードのSPU特典を変更したのか
では、なぜ楽天ゴールドカードのSPU特典を変更したのでしょうか?
一番最初に思い浮かぶであろう「企業側(楽天側)の楽天ポイントの負担がきつくなってきた」
というのも当然あると思います。
他のポイントサービスに比べて、楽天ポイントは明らかに貯めやすいし使いやすいです。
ほとんど現金と同じ感覚で使うことが出来ます。
ですが企業側にとっては違います。
ポイントは「あくまでもポイントであり現金ではありません」企業がやっているサービスの一つです。
当然ですが、「現金ではないのに現金のように使えるポイント」分のお金を企業側が負担しなければなりません。
これが、事業が好調のときならば良いのでしょうが、新事業に手を出していたり業績が落ちてくると話が変わってきて、大盤振る舞いができなくなってきます。
実際、他の多くのポイントサービスでも「ポイントシステムの改悪」は多く見られます。
楽天に当てはめて考えると、楽天自体が様々な業種やサービスを立ち上げています。一番わかり易いのが楽天モバイルです。
将来的には収益の柱になる可能性がありますが、現時点ではまだまだ始めたばかりなので各地の設備に投資をしている段階です。さらに「1年間月額料金無料」のサービスで集客をしている段階なので、当然ですが現段階は赤字です。
(恐らく設備投資が終わり、そこからユーザーが増えるまでの期間を考えると時間がかかると思われるので、しばらく赤字が続くでしょう。)
それ以外でも
「楽天ポイントせどり」というような、楽天市場のSPU特典ポイントを大いに利用したせどり(転売)方法が流行っています。
このように只でさえ負担の大きいポイントシステムなのに、それを利用して儲ける方法が多くの方に広まっていることを考えると、さすがにこのままでは厳しいと楽天側が判断したのだと思います。
楽天側の狙いを考察
ですが、変更理由は「ポイントの負担が厳しい」だけではないとお思います。
というのも、「ゴールドカードによる特典ポイントはなくなったが、プレミアムカードの特典は残っている」という点です。
恐らくですが、これを気に「ゴールドカードからプレミアムカードに変更する人が出れば儲けもの」という考えもあると思います。
カードの年会費が
・ゴールドカード:税抜2000円
・プレミアムカード:税抜10000円
となっております。
つまり、今回の特典変更で5人ゴールドカードを退会しても、1人でもプレミアムカードに変更してくれればプラマイゼロです。
もしプレミアムカードの年会費のもとを取ろうとするのであれば、年間約55万円以上は楽天市場で買い物をしなければいけません。
もちろん「楽天ポイントせどり」などをしている人や楽天市場のヘビーユーザーなら行く人もいるとおもいます。
ですが、年間55万円使わせてやっと年会費とトントンなことを考えると、楽天側の負担がゴールドカードのときと比べてかなり低くなるどころか、楽天市場で数十万もお金を使ってくれるので、むしろプラスになるのではないでしょうか?
そう考えると、ただゴールドカードの特典を変更しただけではない戦略があると思います。
それでも楽天ユーザーは減らないのか?
とはいえ「これを気に楽天市場や楽天カードを使うユーザーが減ったら意味がないじゃないか!」と思う人もいると思います。
確かにこういうことがあると、使うサービスやカードを切り替える人もいると思います。
しかし、ここでポイントなのが
「改悪されたとしても楽天ポイントは他のサービスと比べて遥かに貯めやすい」
という点です。
実際今回のゴールドカードのSPU特典ポイントが無くなったとしても、他の楽天サービスをつかっていればそれでも恐らく、ポイント還元率6倍〜8倍くらいは狙えます。
他にも、何かしらのポイントUPキャンペーンなどを使えば、10倍くらいの還元率は当たり前のように狙えます。
つまり、改悪されたとしても楽天市場と楽天ポイントの還元率は他社のポイントサービスと比較しても高いという現状があります。
楽天市場や楽天の様々なサービスを利用しているヘビーユーザー程、そのあたりのポイント事情や損得の事を実感していると思います。
ですので、私の考えではありますが恐らく楽天ユーザー(特に大金を使うヘビーユーザー)はそれほど多くは離れていかないと思います。
もちろんその辺りの事は、楽天側も自覚してると思いますので、それをわかった上で今回のゴールドカードのSPU特典ポイント変更を行ってきたのではないかと推測しています。
以上となります。
ご覧いただきありがとうございました。